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タイヤの交換について、少し説明致します。

タイヤを交換するには、

1 タイヤ脱着作業
2 タイヤ交換作業(組替)
3 エアー充填・エア調整作業
4 ホイールバランス取り作業
5 タイヤ取付後締め付けトルクの確認



と言う作業が必要になってきます。
タイヤ脱着作業
まず、タイヤ脱着作業、これははずす方は誰でも簡単に出来ます。
パンクした時に自分でスペアタイヤつけようとしたら固くてはずれなかったよ?

前にタイヤを取り付ける際にガチガチに締めていると人間の力では外せない場合もあります。
締め付ける際は締め付けトルクを守って締めましょうね。

タイヤ交換作業(組替)
タイヤの組替・これにはタイヤチェンジャーなる道具を使います。
昔はタイヤレバー2本で手で組んでいたんですけど、65扁平や60扁平が出てきた頃から人間の体力では無理が出てきたので、今ではどこでもタイヤチェンジャーで組替をしています。。
整備工場の方など、年配の人は手で組んでいる頃からやってますので、155/80R13や、145R12等は今でも手で組んでいます!私も手組みは最初に習いましたが、チェンジャーがあるので、殆どやりません。
前に、整備工場で年配の整備士の方と一緒に手組みしましたが、早い早い!私が外す間に、あちらは交換が終わってました(笑)
話がそれました。すみません。

タイヤチェンジャーで組替作業を行います。現在は色んな付加機能がついていて、扁平のタイヤでも楽に組めるチェンジャーがありますが、当店ではオーソドックスなチェンジャーで組んでいます。
おかげ様で、ホイールを傷つけない様に組むには技術が要ります。(泣)
タイヤチェンジャーっていくらぐらいするの?
タイヤチェンジャーの価格は何と100万円!くらい平気でします。
最近の超扁平や、ランフラットを組めるチェンジャーは200〜300万円ぐらいします。
その上、技術も要る仕事なので、組替代はケチらないで下さいね(笑)
一部、20〜30万円のチェンジャーを売ってる会社があるそうですが、プロショップは使いません。
命が掛かってるんです。大怪我の元なんです。信頼の無いメーカーの物は絶対に使いません。

組替の際に毎度毎度苦しめられるのはブリヂストンのタイヤです。
固くて固くてどうし様も無いんです。ミシュランで慣れてるせいもありますけど、とにかく固いんです。
ああ、また17インチのポテンザだ・・・と嫌になる程です。(笑)

扁平のタイヤが楽に交換出来るアジャスター付きのタイヤチェンジャーが欲しくなるのもBSのタイヤを組替している時です。

BS専門店はどうやっているんだろう?と不思議になりますよね?
ご心配なく。BS専門店の殆どがアジャスター付きのチェンジャーを採用してます。
でないと、無理です(笑)
タイヤ組む前にタイヤに何か塗ってますよね?あれは何ですか?

大多数のお店では「ビードクリーム」または「タイガーグリース」と言う、【滑らせる】為のものをタイヤに塗布します。多くはタイヤのビードの部分にまんべんなく塗ります。
これを塗る事で、ゴムであるタイヤと鉄またはアルミの摩擦を軽減し、タイヤの組替作業をスムーズにさせます。
しかし、タイガーグリース、使ってる所、多いんですが、あれって、元々大型トラックとか太物用で、外すのもはめるのも大変なタイヤ用で、減摩効果が長持ちってのがウリだった様な気がするんですが、乗用車に普通に使ってますもんね〜。大丈夫なんだろうか??(大丈夫ではないと思う)

当店では昔は減摩剤を使用していました。ミシュラン製の物です。今はTECHの減摩剤を使用しています。
何故、他店が使うグリース系を使用しないのかと言うと、グリースは油分を含み、タイヤには良くないものである事と、グリース系はタイヤを組んだ後もグリースなので、タイヤの空気圧が減った時に勘合が甘くなり、タイヤとホイールが外れる、いわゆるビード落ちしやすいと言う欠点がある事です。現在は乾くと減摩効果が無くなる物も販売されているようです。(実際に起こった事故は殆どありませんが、危険性があるのは事実です)
ミシュラン製の減摩剤は速乾性の液体で乾くと多少ですが接着力がある物質に変わります。
何故TECHのものに替えたかと言うと、ミシュランが減摩液を作らなくなったからです。
正確には作らなくなったのではなく、スプレー式に変わったのです。
しかし、このスプレー、使い勝手がすこぶる悪いんです。
塗るのに時間がかかる上に、スプレーは広がりますんで、塗らなくていい所までよく広がってくれます。
無駄が多い上に、ガス入りスプレーの為、最後まで使えない。
こんな商品は時間とお金のロスになる!と言う事で、別の商品を探した結果、今のTECHの減摩剤に落ち着いています。(ブライトの小林さんありがと〜〜♪)
しかし、このTECHの減摩剤、日本に輸入している最後の商品を当店がケースで買ってしまった為、今は日本にないらしいんです・・・(笑)
当店の分だけは後、5〜6年は大丈夫そうですけど、なくなりそうになったら、また違う物を探すか、アメリカのTECHのルートを作らないといけないですね〜・・・・(泣)

エアー充填・エア調整作業
エアー充填作業です。これは簡単な様で、実は奥が深いんです。
特に、ミシュランブリヂストンを組む時が注意が必要です。

タイヤに空気を入れる時に大きな音がしますね?あれは何ですか?
タイヤを組んでエアー充填する際に、バチーン!と大きな音をたてているのを聞いたことがあると思いますが、あれはビードがホイールのリムに勘合する(ぴったり隙間無く密着する)際に大きな音がするんです。
大体音がした時にタイヤとホイールがしっかり勘合して、後はエア調整をするだけなんですけど、ミシュランの場合、バチーンと言った後にしっかり勘合していなくて、少しずつ上がっていると言う状態になったりします。
当店ではこれに気づいて勘合の音がした後もエアーを入れ続け、完全にタイヤとホイールが動かなくなるまで充填します。上がりにくいタイヤの場合は大体6キロくらいエアーを入れます。

もちろん、これはミシュランでは教えられていない事ですし、エアーは6キロも入れないでくれと言われてしまいます(笑)
ミシュランでは3キロ充填してからエアーを抜いてエア調整するように指導されています。

この事は知らないお店が殆どだと思います。ミシュラン専門でも知っているかどうかは怪しいです。他店で購入される場合は気をつけて下さい。

ちなみに、普通車のタイヤでは6キロ以上エアを入れると爆発の危険があるので、入れないでくれと言うのが殆どのメーカーの推奨です。

次にブリヂストンの場合です。ブリヂストンの場合は注意が必要じゃなくて、単に恐いんです。
扁平の場合は7キロ入れてもビードが上がらない事があります。
組替の時にもご説明しましたが、ブリヂストンのタイヤは固いんです。ビードもなかなか上がりません。

扁平なんて殆ど組まない整備工場の人がブリヂストンの扁平タイヤを組んで6キロ入れてもビードが上がらない為、ブリヂストンに電話を入れました「6キロ入れてもビードが上がらないぞ!?」
ブリヂストンの返答・・・・「7キロ〜8キロ入れて下さい」・・・・。
殺す気か!!?
もちろん、「危ないんじゃないの?破裂しないの?」と聞きますが、ブリヂストンの答えは「いえ、破裂した事はありません。大丈夫です」と言う答えだったらしいです。
固くて丈夫なタイヤですから、破裂は本当にしないかも知れませんが、作業する側にとっては恐くてたまりません。
聞いた所によると、これはブリヂストンとオートバックス間でも問題になったらしいですね?
ブリヂストンが指導しているタイヤのエア充填ではそのくらい入れてくれと教えているらしいけど、ブリヂストン以外のタイヤでそれやると、本当に破裂するから、指導はきっちりやってくれと言う話らしいです。
ブリヂストンを中心に考えるとそれでもいいかも知れませんが、普通のお店でも、BS専門店でも他社のタイヤを組む事はありますから。ブリヂストンのタイヤが大丈夫だからと言って、全てのタイヤに7キロも8キロも入れたら本当に爆発します!!本当に爆発したら顔なんかふっとんじゃいますんで、本当に恐いです。
毎年タイヤ交換作業従事者が一人か二人亡くなっています。
大抵の理由は、「引きずり痕見落としによる、空気圧充填時のタイヤの破裂」です。
要するにパンク修理した後にエア入れてたら、既にパンクのダメージで使えなくなってるタイヤだったので破裂してしまった。って事です。
大型のトラックだと、空気圧も10k以上入れるので、死に至ってしまうんです。
普通車でも大怪我します。
パンク修理を「危険だから」と、断られた方。お金がもったいないからって他店でパンク修理とかさせないで下さいね〜!

話は変わりますが、タイヤを替えている所を皆さんはあまり見たことないと思います。
よく見てて下さい。指定空気圧が2キロの場合、空気充填を2キロで止めてしまうお店が殆どです。
これは勘合が甘くなるので、危ないんです。もちろん、バランスも悪いです。

しっかり3キロ以上入れてから抜くのが基本です。

ホイールバランス取り作業
ホイールバランス取りです。これにはバランサーと言う機械を使います。
こちらも結構高い機械で100万円近くします。
一応組替の際に、軽点合わせ(タイヤには黄色丸や、赤い丸で印が付けられています。黄色丸がタイヤのここが一番軽いところと言う意味で、ホイールの一番重い所(通常はバルブ口)に合わせてタイヤを組みます)をしますが、ミシュランタイヤは軽点が無いし、(一部純正装着指定になってるタイヤはついてます)もちろんバランス取りは必ず行います。

タイヤを組んだ後に機械につけて回してるみたいだけど、何をやってるの?
専門用語並べても分かりにくいので、省きますが、要はタイヤとホイールを組んだ状態で、約40km/hのスピードで回し、よりきれいに回るように内側と外側に指定されたおもりを付けるんです。

通常、もうおもりは必要ないですよ〜。と言う「0」が出るまでバランス取りを繰り返しますが、いい加減な店だと5gのおもりは無視して付けなかったりします。この5gが実は高速でのハンドルぶれを起こすんですけどね?

この時、打ち込みのウェイトが60g以上指定された場合はタイヤホイールを組み直します。(ミシュランの指導です)タイヤとホイールのアンバランスが出てますので、一度外して少し回してまたエア充填してもう一度バランサーで測ります。
当店はタイヤ屋なので、これを励行していますが、新品のタイヤを組む前に古いタイヤを外しますが、その時は必ず前についていたおもりも外しますよね?これが平気で60g以上付いているタイヤが結構多いんです・・・(泣)

どこで装着したか分かりませんが、指導が行き届いていないのでしょうね〜・・・。

裏側のおもりは見えませんけど、フロントタイヤでしたらハンドルをいっぱいに切ると見える事もあります。
皆さんも、自分のタイヤに付いているおもり内側と外側で60g以上ついてないか見てみて下さいね〜♪

このおもりの重量、付け方によっても違います。
純正アルミホイールや、鉄ホイールの場合は打ち込み型ウェイトで外側からハンマーで打ち込みます。
デザインアルミホイールの場合は裏側に貼り付けます。
貼付のおもりは取付位置がより内側になる為に、打ち込み型よりも多めになります。
約、倍ですね。打ち込み型で20gの場合は貼り付けの場合40g貼ります。
打ち込み型ウェイトで60gが限度と言う事は貼付型だと120gと言う計算になります。

よく値切るお客さんや、嫌なお客さんは、前のおもりをはずさずにそのままバランサー回して、追加でおもりをつけられたりします。作業の手抜きです。残り5gのおもりもつけずに装着されます。
私は「極力」やらない様にしてますが、タイヤを組むのは人間ですので、あまり怒らせない様にしましょうね(笑)

バランスのいい、悪いはメーカーによって違うの??

バランスはタイヤや、メーカーによっていいもの、悪い物様々です。

国産のタイヤは新品の場合はかなりいいです。おもりもあまり必要ありません。
トラックや四駆のタイヤは別です。200、300が平気で出ます。仕方ありません。(笑)

ミシュランの場合、パイロットスポーツや、PS2等はめちゃめちゃいいです。
本当におもりが少ないんです。ユニフォミティーが優れているんでしょうね〜。

対して、今結構売れている、韓国物、台湾物、タイ製、アメリカ製等は最悪です。
しっかり組んだ状態でもとんでもないバランスが出ます。
何回組みなおしても無駄です。もともとの基準が甘いからです。

バランスって、ホイールが悪いの?タイヤが悪いの?

ホイールのバランス、タイヤのバランスも関係あります。
優れたアルミホイールはホイールのみでバランサーにかけた場合、殆ど「0」です。
アメリカンのホイールはホイールだけ回しても60超える事が多々あります。

タイヤの場合はメーカーで基準が違いますし、通常のバランサーではタイヤのみのバランスは計測出来ません。
ですから、ホイールのみ回した場合が「0」のホイールに装着すると分かります。

通常、タイヤはメーカーで、厳しい検査に合格したもののみが市場に出されます。
その検査基準がメーカーによって違うんです。
中でもミシュランの基準は厳しすぎるみたいです。
仮に、国産の基準が40だとします。(グラムでは無いです。仮定の数字です)
40以下のタイヤは基準値を満たしているので市場に出されます。
この数字がミシュランでは10なんです。
ですから、工場によって、ロスする本数も変わってきます。
取り立て、技術がいい国やその国の工場ではロスの本数が減りますが、今から頑張っていこうと言う国やその国の工場ではロスの本数も多いのです。
プレセダやMXV8、XM1をこれから作っていくタイ工場等もそうだと思います。
が、ご安心下さい!市場に出されるタイヤはその基準値を満たしたものしか出荷されません。
これがミシュランの「どの国のどの工場で作られたタイヤも世界統一品質」と言う意味です。

ホイールのアンバランスとタイヤのアンバランスを相殺して、組んだ状態で最高の状態に持っていこう!と言う事で、当店ではスペシャルバランスコースを始めました。是非ご利用下さいませ。


タイヤ取付後締め付けトルクの確認
タイヤも組みあがって、ホイールバランスもばっちり。
ここまで来れば後は装着だけです。
トルクレンチがあればばっちりですが、手締めの場合は締め過ぎに注意しましょう。
どのくらいの力を入れて締めればいいの?
トルクレンチがある場合は規定のトルクで締めればOKですが、手締めの場合はどうしても締め過ぎになりがちです。
インパクトレンチで締める場合も締めすぎの場合が多いです。整備工場等で、最強でガチガチに締め上げている場合があります。ボルト伸びますし、ナットも山がくずれるので、やめて頂きたいです。

手締めの場合は車載工具、十字レンチ等で締めますが、体重をかけた時点で締めすぎです。

よく、思いっきり足で踏んでいる方や、目いっぱい体重をかけて締め上げている方を見かけますが、思い切り締めすぎです(笑)
男性で、平均的な体力の持ち主であれば、腕の力だけで締まるところまで締めるのが丁度いいです。
非力な方や、女性の方は若干体重をかけるといいですが、足に体重をかけて踏むのはやりすぎです。
腕の力で締め上げて、少し体重をかけて締める程度でいいです。
通常、鉄ホイールで10kg アルミホイールで12kgと言われています。

結構勘違いされている方が多いのですが、ボルトナットの場合、締め付ける強さで止まってる訳ではなく、ボルトが引っ張られ、戻ろうとする力で止まっています。
ですので、鉄ホイールは締め付けの際にナットで押し付けて少し変形した状態が戻ろうとする力がバネの様に働いてホイールを車体に押し付けてあり、ブッシュが付いているアルミホイールの場合もブッシュが潰れて、それが戻ろうとする力がバネの様に働いて押し付けているのです。
ブッシュレス(ブッシュが無い)アルミホイールの場合は剛性が高く、金属が曲がりにくいので、その分強くナットを締める必要があるのです。
ですので、必要以上の力で締め付けるとボルトが伸びてしまい、耐えられる限界を超えると金属疲労で折れてしまいます。ねじ山の間隔が広がってしまい、ナットを外す際にとんでもない力を要求されてしまうと言う事態になってしまう訳です。

ナットを締める順番は?

締める順番は4穴の場合は対角線上に、縦と横。5穴の場合は一筆書きで★を書く様に、6穴の場合は正三角形を二つ書く様に締めればOKです。

最後に何か塗ってますよね?
タイヤワックスですね〜。当店では塗りません。タイヤに害があるものですので。当店では代わりにタイヤ保護剤を使っています。詳しくはタイヤワックスの悲劇をご覧下さいませ。

当店ではタイヤを替えた時には気持ちよく乗って欲しい為、ホイールの汚れも拭き取ります。
取れない汚れまでは無理ですけど、少なからずタイヤ交換の時にホイールに汚れがついてしまうので、その意味もあって、出来る所まではきれいにします。このサービスはお客様にも結構喜ばれます。
実際は大変なんですけどね?(泣)気づかないで乗っていくお客様もいらっしゃいますし・・・(泣)
でも、後で気づいて頂けたり、作業完了後にお客様がクルマを見て「おおっ!ホイールまできれいになってる!ありがと〜〜」とか言ってもらえると嬉しいんでやってます。
当店で替えられたお客様、気づいてもらえると嬉しいもんなんですよ〜♪
疑問点の解決にはなりましたでしょうか?ご意見、ご質問、ご感想は掲示板にてお願いいたします〜♪

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