2005/3/2


今回はヨコハマタイヤにお呼ばれして、NEWタイヤ「DNA S.drive」の試乗会に行ってまいりました!
今回の試乗会は開発にも携わったと言う、レーシングドライバーの木下みつひろさん
をお呼びして、その作りや開発のコンセプト等の話をしていただきました。

午前中の部のスケジュールは

1.商品の開発コンセプト・位置づけの説明。
2.レーシングドライバーの木下さんからの説明。
3.転がり抵抗の比較実験
4.サーキット走行試乗
5.街乗りでの同乗走行試乗

と言った感じでした。


ではそれぞれの内容をお話します。

1.商品のコンセプト

 

歴史のあるGP(グランプリ)シリーズの名前を継承しないタイヤとしてDNA S.driveを作ったと言う事です。
つまり、グリップ系のスポーツタイヤの位置づけではないという事です。
しかしながら、ドライグリップはもちろん、ウェットグリップ、ハンドリング、ライフと共にDNA GPとの比較で全て上回っている。
スポーツ走行も出来て、買い物のおばちゃんにも楽なタイヤだと言ってました。
スポーティな面をGPより強力にし、尚且つスポーツが必要ない人でも楽に走れると言うのがS.driveの基本姿勢らしいです。
GPの名前を継がないと言うのは分かったが、まあ、単純に方向性はPlayz PZ1やディレッツァの方向性と同じみたいな感じです。
ただし、ヨコハマはあくまでもGPの後継では無いと主張する。意味が分からない。

しかし今回のS.drive、新開発の
ナノパワーゴムを採用している。
このコンパウンド、結構高いらしい。ただ、いい物を作らないと売れないので、あえてこれを採用したと言う話だった。詳しくはS.driveのページに書いてありますので、暇な方、知りたい方はどうぞ!
私から簡単に説明しますと、タバコの煙の粒子程細かい粒子を持つナノパワーゴムは毛玉の様な形状のゴムです。これがタイヤにたくさん入ってます。
効果は?と言いますと、ゴムの中に形状の変わりやすいゴムのバネを入れた様な感じで、路面に合わせてトレッドが変形します。
これによって接地面積が10%広がり、グリップ力が発揮出来るようになるというものです。

それからヨコハマのスポーティには珍しく、
4本の縦溝グルーブを採用してます。
排水性重視の縦溝は、その役目通り、ウェット性能を比較的に上昇させてます。
残念ながら今日のテストではウェットのテストは出来ませんでしたが、木下さんによれば、安全マージンを充分に稼いだ状態で、ラップタイムが1秒違うと言ってました。(比較はもちろん、他社同グレードタイヤです)

後は、
ラウンドトレッドですね。これもDNA GPとは違う点です。
トレッドがフラットでは無く、かまぼこの様にラウンドしてます。
これは直進安定性能や、リアタイヤの荷重が抜けて浮いてしまった場合等に回復を早めるのに効果があります。

最後に
グルーブinグルーブです。
木下選手の話にも出てきましたが、外側から2つ目のブロックが一番荷重がかかりやすく、変形も激しいらしいんです。
その変形をいかに抑えようかとして開発されたのがグルーブinグルーブです。ブロックの側面にも溝を彫り、そこにバネのような働きを持たせると言うものです。確か、BSもやってましたね。

商品説明を聞いた店長の感想
正直、ヨコハマS.drive良くなってると思う。
思うけど、縦溝重視のグルーブだとか、ラウンドトレッドなんかは、ずっと前からミシュランはやっていた。
いい所を取り入れて行くと言う姿勢が、これからのタイヤメーカーのタイヤ作りには必要不可欠になっていくと思うので、それはそれでいいと思いました。



2.レーシングドライバーの木下さんからの説明。


商品説明は1とかぶるので割愛します。
木下さんが話してくれたコンセプトの話です。


「レーシングタイヤはグリップを上げていけば良い。グリップを上げれば早く減るのは当たり前で、サーキットで何周かすれば使えなくなる。でも市販タイヤは違う。3万キロ、4万キロ走るタイヤを作らなくてはいけない。そうするとグリップは落とさなくてはならない。だから、長持ちするタイヤでもグリップを落とさない方法を考えるのが一番大変でした。」

と語っていました。
木下さんはこれまでに、ヨコハマのSタイヤや、ネオバの開発にも携わっている。
市販タイヤはこれが初めてと言う話だった。


「ヨコハマさんにはドライバーとしてすごくわがままな要求をしました。その上で満足して頂けるタイヤ、売れるタイヤに仕上がったと思います。」

と語っていらっしゃいました。



3.転がり抵抗の比較実験

サーキット場のピットでのテストを行いました。
車は MAZDA ATTENZA3台です。タイヤサイズは215/45R17、6分山と言った所です。

1台目にS.drive装着
2台目にDNA-GP装着
3台目にPLAYZ PZ-1装着の3台です。

転がり抵抗の比較実験はS.driveとDNA-GPの比較でした。
「PLAYZとS.driveの転がり抵抗はほぼ同じだったので敢えてやりません」
と言う事でPLAYZはこの実験は無しでした。
ほぼ同じと言う言葉通りに受け止めていいものなのか・・。実験の結果負けてたからやらなかったのか・・。それは分かりません。

まずはDNA-GPからテスト。次にS.driveでテスト。
テスト方法は積載車の積載部分を斜めに下ろした状態で、バックで車を載せます。
そこから、エンジンを切り、ニュートラルにしてブレーキを離し、走行した距離を測ると言うものでした。

テストの前ですが、公正を記す為、集まったお客に空気圧の点検に立ち合いをお願いしてました。
全台、全てのタイヤの空気圧を計りました。
私も立ち会いましたので間違いないです。

転がり抵抗の実験の際、バックで車を載せた時にも、積載車にマーキングがしてあり、マーキングの上にタイヤがある事を一回一回確認しました。これも私が同乗して確認させられましたので間違いないです。

結果はと言いますと、S.driveの方が13%勝っていると言う結果でした。

乗った感じはと言いますと、「あ〜止まるな〜・・・」って所からがえらく転がった印象でした。
DNA-GPは「あ〜止まるな〜・・」って所で止まりました。S.driveの方が不自然に感じる程転がりました。

4.サーキット走行試乗

先ほどのアテンザに乗り込み、熊本県セキヤヒルズのDECサーキットにて行いました。
周回は2週ずつ。順番はS.drive、DNA-GP、PZ-1の順に次々に乗っていきます。

ストレートにパイロンが置いてあり、そこでスラロームをするだけです。
ヨコハマから特別な指示は無く、「安全にお願いします」と言う言葉だけでした。

私は空気圧の点検や、転がり抵抗のテストに参加したせいか、ゼッケンを配られる時に一番近くにいた為に、ゼッケン一番をもらってしまい、しょっぱなに運転する羽目になってしまいました。(泣)
最初に木下さんが、コースを回ってそれを外から眺めてコースを覚えるのですが、これって順番後の方が、あそこでこう行って〜とか確認してから乗れるから楽なんですよね〜・・・。

まあ、仕方ないので、トップバッターで走りました。

細かい事書きたかったのですが、今日は知らない人ばかりの上、同乗走行無しだったし、ビデオカメラも持ってってなかったんで、細かい事書けません!!ごめんなさい!

ですので、それぞれのタイヤの印象を書いておきます。

 サーキットでのインプレッション 

 マツダ アテンザ タイヤサイズ215/45R17


YOKOHAMA DNA S.drive

  全体的にねっとりした感じがした。
確実にグリップはいい。
リアが安定しているのがかなり印象的だった。
ステアリングも素直で、狙ったところにちゃんと行った。
車自体にすごく安定感を感じた。すごく乗りやすい。
木下選手が言っていた通り、アンダーが出てリアが流れそうになる程でもぐぐっと背中をおしてくれる様な感覚があった。ステアリングを切った方向に車が修正してくれている感じ。


YOKOHAMA DNA GP

ステアリングレスポンスはやはり良い。
アンダーが出た際に横のグリップがS.driveに比べて弱いのが分かった。コントロールし易いので、流れても修正は可能だった。
リアの荷重が抜けると一気に行きそう。グリップもS.driveより弱い。同じ速度で進入してもアンダーが出やすい。


BRIDGESTONE PLAYZ PZ-1

「らく」をテーマに開発されたPLAYZ、コンフォート・エコ系に振って作ってあるのは分かるが、スポーツ性能は酷い。
まずはコントロールだが、G3同様、ステアリングが甘い。はっきり言ってダルい。
狙ったラインなんかお構いなしにずれる。
横方向のグリップは最悪で、ヘアピンで余裕をもって曲がっているつもりなのに、向こうの壁が近づいてくる。アンダーが出たら出っ放し。ステアリングでの修正は無理。
スラロームで唯一パイロンに接触しそうになったのはPLAYZだけ。

店長のコメント
 ヨコハマの意図した通り、S.driveの方が全てにおいて勝っていると思う。対してPLAYZはスポーティタイヤではないいにしろ、緊急回避や山道等で一般のドライバーが普通に使うシチュエーションでもコントロール性能に難があると言う意味ではあまりオススメは出来ないと思う。

5.街乗りでの同乗走行試乗

 一般公道でのインプレッション 


  トヨタ マークX 225/45R18


YOKOHAMA DNA S.drive

  サイズがサイズなので、ハーシュネス(突き上げ)はやはりある。
細かい凹凸も結構拾っていた。
ノイズは低い音が室内にも入っていた。(窓閉め・オーディオ、エアコン無し)
ステアリングのレスポンスは良さそうだった。



BRIDGESTONE PLAYZ PZ-1

サイズがサイズなので、ハーシュネス(突き上げ)はやはりある。
細かい凹凸も結構拾っていた。
ノイズはS.driveよりもやや高い音が室内にも入っていた。(窓閉め・オーディオ、エアコン無し)音の大きさに大差は無し。
ステアリングのレスポンスはやはり遅い感じで、だるいようだ。同じ道を同じ様に走っていても修正の回数が多い。この修正をドライバーに要求するのは決して「らく」では無いと思う。


店長のコメント
 一般道でのテストは出来れば、205/55R16位のサイズで行って欲しかった。
自分で運転すればそれなりに違いが分かったかも知れないが、後部座席に乗って真剣に前を見てても気付く点が少ない。
ロードノイズはそれなりに両方とも入ってくる。
余談だが、帰りに一般道で走行した道を私の愛車カリーナED with Pilot Preceda MICHELINにて走ってみた。
プレセダが一番静かだった(笑)
私のタイヤは215/40R17でタイヤの高さは低く、車高調が入っているので、ハーシュネスはきついが、225/45R18と言うタイヤの高さが高いタイヤに比べて、もちろんハーシュネスはきついが、同じサイズならプレセダの方がいいんjないの?と言うレベルの違いだった。
もう1つ余談だが、木下選手に「プレセダはテストされましたか?」と尋ねた所、「すみません。国産タイヤだけしかテストしてないんですよ」と言われてしまった。うーん残念っ!